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太陽と月の神話 第188回 変若水(おちみず)と死水 [太陽と月の神話]

月の魔女・小泉茉莉花です。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今回は、宮古島に伝わるお話をご紹介します。

昔、太陽と月が人間に長寿の薬を与えようとして、節祭(しつ)の新夜に
アカリヤザガマという男を使者として遣わしました。
アカリヤザガマは一方に若返りの水である変若水(おちみず)を
もう一方に死水をいれた二つの桶を担いで下界にくだっていきました。

この男は「変若水を人間に、死水は蛇に浴びせるように」と命令されていました。
ところが、途中で小便をした間に蛇に変若水を浴びられてしまって、
しかたなく人間に死水をあびせて天に帰りました。

それで、怒った天道様は、この男に罰として、
桶を担いだまま月のなかにいつまでもたっているように命じました。

このときから蛇は、変若水(おちみず)を浴びたおかげで
脱皮して生まれ変わっていつまでも長生きできることになり、
死水を浴びた人間は、死の運命をもつことになりました。

ただ、神様が人間を憐れみ、永久の生命でなくても、
多少の若返りはさせてやろうとして、毎年、節日の祭日に向かう夜に
天から若水がおろされるのだそうです。
それで、今でも、その祭日の明け方に井戸から若水を汲んで、
家族みんながそれをあびるのだそう。

参考文献 世界神話事典 創世神話と英雄伝説 角川ソフィア文庫

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