太陽と月の神話41 太陽とオオカミ [太陽と月の神話]
こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。
太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、アメリカ先住民であるカドー族の神話をご紹介しましょう。
その昔、太陽は非常に早く移動していました。
それこそ東の空に日がのぼったと思うと、あっという間に西へと動き、
姿を消してしまうのです。
これでは生活をすることができません。
なによりも、大切な食料を作るための農作業ができないのですから。
人々は頭を寄せ合い、なんとかして太陽にもっとゆっくりと動いてもらう方法を考えました。
その結果、オオカミが太陽と直接、話し合いをすることとなったのです。
オオカミは太陽が昇る東へと向かいました。
そして太陽が姿をあらわすと、すかさず声をかけました。
太陽は答えます、「忙しいのだ、お前とゆっくり話などできない」と。
「それならば歩きながらお話しましょう」とオオカミは返事をします。
こうして太陽とオオカミは一緒に歩き出しました。
太陽はいつものように、走るようにして西に行きたいのですが、
オオカミの歩みはのろく、
それにつられて自然とゆっくりと歩くことになってしまいます。
しかもオオカミは本題に入らずにとりとめのない話ばかりを続け、
太陽の歩みはますます遅くなっていきました。
西の果てに着いたとき。
オオカミは「ちょっとトイレへ…。すぐに戻ります」といって姿を消しました。
太陽としたら、まだ用件を聞いていないので
西に沈むわけにもいきません。
後ろを振り返り、振り返りしながら、オオカミが追いつくように、
実にゆっくりと歩いていきます。
こうして太陽はオオカミの話を聞くために
その移動速度が遅くなったということです。
(「太陽と月の伝説」新紀元社)
太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、アメリカ先住民であるカドー族の神話をご紹介しましょう。
その昔、太陽は非常に早く移動していました。
それこそ東の空に日がのぼったと思うと、あっという間に西へと動き、
姿を消してしまうのです。
これでは生活をすることができません。
なによりも、大切な食料を作るための農作業ができないのですから。
人々は頭を寄せ合い、なんとかして太陽にもっとゆっくりと動いてもらう方法を考えました。
その結果、オオカミが太陽と直接、話し合いをすることとなったのです。
オオカミは太陽が昇る東へと向かいました。
そして太陽が姿をあらわすと、すかさず声をかけました。
太陽は答えます、「忙しいのだ、お前とゆっくり話などできない」と。
「それならば歩きながらお話しましょう」とオオカミは返事をします。
こうして太陽とオオカミは一緒に歩き出しました。
太陽はいつものように、走るようにして西に行きたいのですが、
オオカミの歩みはのろく、
それにつられて自然とゆっくりと歩くことになってしまいます。
しかもオオカミは本題に入らずにとりとめのない話ばかりを続け、
太陽の歩みはますます遅くなっていきました。
西の果てに着いたとき。
オオカミは「ちょっとトイレへ…。すぐに戻ります」といって姿を消しました。
太陽としたら、まだ用件を聞いていないので
西に沈むわけにもいきません。
後ろを振り返り、振り返りしながら、オオカミが追いつくように、
実にゆっくりと歩いていきます。
こうして太陽はオオカミの話を聞くために
その移動速度が遅くなったということです。
(「太陽と月の伝説」新紀元社)
太陽と月の神話 40 月のうさぎ [太陽と月の神話]
月の魔女・小泉茉莉花です。
太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
本日ご紹介するのはメキシコのチナンテコ族に伝わるお話です。
太陽と月は幼い兄弟。
二人は輝く目をもつワシを殺し、妹の月はワシの金の右目を
兄の太陽は銀でできた左目をとりました。
かなり歩いたので妹の月は喉がかわいてきました。
太陽はワシの目をとりかえてくれるなら、水のありかを教えてあげると約束し、
さらに、司祭をつとめるウサギが井戸を聖別(注1)するまで水を飲んではいけない
という条件までつけました。
妹の月が約束を守らなかつたので、兄の太陽は妹の月の顔を
ウサギで殴りました。
そのために月の顔には今でもうさぎのしみがあるのだそう。
注1 聖別 神に供えるものを他と区別してきよめること
(月のうさぎ メソアメリカの神話学 アルフレド・ロペス=アウスティン文化科学高等研究院出版局)
太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
本日ご紹介するのはメキシコのチナンテコ族に伝わるお話です。
太陽と月は幼い兄弟。
二人は輝く目をもつワシを殺し、妹の月はワシの金の右目を
兄の太陽は銀でできた左目をとりました。
かなり歩いたので妹の月は喉がかわいてきました。
太陽はワシの目をとりかえてくれるなら、水のありかを教えてあげると約束し、
さらに、司祭をつとめるウサギが井戸を聖別(注1)するまで水を飲んではいけない
という条件までつけました。
妹の月が約束を守らなかつたので、兄の太陽は妹の月の顔を
ウサギで殴りました。
そのために月の顔には今でもうさぎのしみがあるのだそう。
注1 聖別 神に供えるものを他と区別してきよめること
(月のうさぎ メソアメリカの神話学 アルフレド・ロペス=アウスティン文化科学高等研究院出版局)
太陽と月の神話39 月の満ち欠け [太陽と月の神話]
月の魔女・小泉茉莉花です。
太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
本日ご紹介するのはアメリカ カロック族に伝わるお話です。
月はみんなの嫌われ者でした。
なので、お嫁さんになってくれる人なら誰でもよかったのです。
それでガラガラ蛇と灰色熊と蛙と結婚しました。
たくさんの人が月をなきものにしようとやってきました。
トカゲはもう少しで成功というところまでいきました。
月を食べ始めて、後ひとくちというところで
月の妻のひとりの蛙がやってきて、
トカゲを追い払いました。
蛙は月の残った部分から血をとりだして、
月を作りなおしたので月はまた元の大きさになりました。
トカゲはしょっちゅう月を食べにくるのですが、
もう少しで食べ終わるというところで、
妻の蛙がトカゲを追い払い、月を作りなおしました。
だから私たちは月を全部みることができるときもあるし、
どんどん小さくなってみえなくなることもあるのです。
(太陽と月と星の民話 日本民話の会・外国民話研究会 編訳 三弥井書店)
太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
本日ご紹介するのはアメリカ カロック族に伝わるお話です。
月はみんなの嫌われ者でした。
なので、お嫁さんになってくれる人なら誰でもよかったのです。
それでガラガラ蛇と灰色熊と蛙と結婚しました。
たくさんの人が月をなきものにしようとやってきました。
トカゲはもう少しで成功というところまでいきました。
月を食べ始めて、後ひとくちというところで
月の妻のひとりの蛙がやってきて、
トカゲを追い払いました。
蛙は月の残った部分から血をとりだして、
月を作りなおしたので月はまた元の大きさになりました。
トカゲはしょっちゅう月を食べにくるのですが、
もう少しで食べ終わるというところで、
妻の蛙がトカゲを追い払い、月を作りなおしました。
だから私たちは月を全部みることができるときもあるし、
どんどん小さくなってみえなくなることもあるのです。
(太陽と月と星の民話 日本民話の会・外国民話研究会 編訳 三弥井書店)
太陽と月の神話38 イルカの息子ドゥドゥゲラ [太陽と月の神話]
こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。
太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、パプアニューギニアに伝わる神話をご紹介しましょう。
その頃、世界は永遠の闇の中にありました。
太陽がなかったためです。
ある日、ひとりの女性が海で遊んでいるとイルカがやってきて、
彼女の脚に体をこすりつけました。
その後、彼女の脚はどんどんふくれていき、痛くなりだしたのです。
父親に頼んでそこを切開してもらうと、
ひとりの男の子が飛び出しました。
その赤ん坊は、ドゥドゥゲラと名付けられました。
ドゥドゥゲラはぐんぐん育ったのはいいのだけれど、
とても攻撃的だったので、
他の子供たちからうとまれてしまうほど。
母親はドゥドゥゲラが他の子供たちに危害を加えることを恐れ、
彼を父親の元へ送ることにしました。
海にやってくると、あのイルカがドゥドゥゲラを口で受け取って、
はるかかなたの東の地平線へと連れていき、
空にぽーんと放り投げました。
ドゥドゥゲラは放り出されると同時に空高くへとのぼりはじめ、
ついには天に輝く太陽となりました。
こうして世界は初めて夜明けを迎えたのです。
しかしドゥドゥゲラは熱く熱く輝いたため、
その強烈な熱によって世界は干上がりそうになりました。
そこでドゥドゥゲラの母親は災厄が起きないようにと、
石灰岩のかけらを空に放りあげました。
それは大地と太陽との間の雲となり、
太陽=ドゥドゥゲラの熱を和らげてたいうことです。
(「世界神話事典」柏書房)
(「世界の神話」青土社)
太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、パプアニューギニアに伝わる神話をご紹介しましょう。
その頃、世界は永遠の闇の中にありました。
太陽がなかったためです。
ある日、ひとりの女性が海で遊んでいるとイルカがやってきて、
彼女の脚に体をこすりつけました。
その後、彼女の脚はどんどんふくれていき、痛くなりだしたのです。
父親に頼んでそこを切開してもらうと、
ひとりの男の子が飛び出しました。
その赤ん坊は、ドゥドゥゲラと名付けられました。
ドゥドゥゲラはぐんぐん育ったのはいいのだけれど、
とても攻撃的だったので、
他の子供たちからうとまれてしまうほど。
母親はドゥドゥゲラが他の子供たちに危害を加えることを恐れ、
彼を父親の元へ送ることにしました。
海にやってくると、あのイルカがドゥドゥゲラを口で受け取って、
はるかかなたの東の地平線へと連れていき、
空にぽーんと放り投げました。
ドゥドゥゲラは放り出されると同時に空高くへとのぼりはじめ、
ついには天に輝く太陽となりました。
こうして世界は初めて夜明けを迎えたのです。
しかしドゥドゥゲラは熱く熱く輝いたため、
その強烈な熱によって世界は干上がりそうになりました。
そこでドゥドゥゲラの母親は災厄が起きないようにと、
石灰岩のかけらを空に放りあげました。
それは大地と太陽との間の雲となり、
太陽=ドゥドゥゲラの熱を和らげてたいうことです。
(「世界神話事典」柏書房)
(「世界の神話」青土社)
太陽と月の神話 37 ペルーの太陽誕生神話 [太陽と月の神話]
こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。
太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、アンデスの高地に伝わる神話をご紹介しましょう。
天界に住むパチャカマクは、地母神であるパチャママとの間に
双子をもうけました。
男の子と女の子の双子です。
しかしパチャカマクは海で亡くなってしまったため、
母パチャママと双子の子供たちは旅に出ます。
空腹を抱え、飢えと疲れに苦しみながら、
母子は暗い道をあてもなく歩いていきました。
あるとき、ほのかな明かりのもれる洞窟に辿り着きました。
しかし、そこは人喰いのワコンの住まいだったのです。
人喰いワコンは、半裸で料理をしている真っ最中だったので、
双子にひび割れた壺を持たせて、水を汲みに行かせました。
というのも、ワコンには母親パチャママを食べてしまおうという魂胆があったから。
そして双子のいない間にまんまとパチャママを食べてしまったのです。
戻ってきた双子は、あろうことか、ワコンによって育てられることとなります。
ある日のこと。
一羽の鳥が双子の元にやってきて、
母親パチャママがどうしていなくなったのか、
その真相を話して聞かせました。
それを聞いた双子は慌ててワコンの家から逃げ出します。
双子が逃げたことを知ったワコンは、息せききって追いかけます。
しかし、双子はワコンにつかまる寸前に、スカンクの手助けによって
無事に逃げおおせることができたのです。
そして天から降ろされたロープを伝い、天界へ。
こうして双子のうち、男の子は太陽へと姿を変えました。
女の子は月になったということです。
(「世界神話事典」角川選書)
(「神殿の発達と文明の起源」大貫義男)
太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、アンデスの高地に伝わる神話をご紹介しましょう。
天界に住むパチャカマクは、地母神であるパチャママとの間に
双子をもうけました。
男の子と女の子の双子です。
しかしパチャカマクは海で亡くなってしまったため、
母パチャママと双子の子供たちは旅に出ます。
空腹を抱え、飢えと疲れに苦しみながら、
母子は暗い道をあてもなく歩いていきました。
あるとき、ほのかな明かりのもれる洞窟に辿り着きました。
しかし、そこは人喰いのワコンの住まいだったのです。
人喰いワコンは、半裸で料理をしている真っ最中だったので、
双子にひび割れた壺を持たせて、水を汲みに行かせました。
というのも、ワコンには母親パチャママを食べてしまおうという魂胆があったから。
そして双子のいない間にまんまとパチャママを食べてしまったのです。
戻ってきた双子は、あろうことか、ワコンによって育てられることとなります。
ある日のこと。
一羽の鳥が双子の元にやってきて、
母親パチャママがどうしていなくなったのか、
その真相を話して聞かせました。
それを聞いた双子は慌ててワコンの家から逃げ出します。
双子が逃げたことを知ったワコンは、息せききって追いかけます。
しかし、双子はワコンにつかまる寸前に、スカンクの手助けによって
無事に逃げおおせることができたのです。
そして天から降ろされたロープを伝い、天界へ。
こうして双子のうち、男の子は太陽へと姿を変えました。
女の子は月になったということです。
(「世界神話事典」角川選書)
(「神殿の発達と文明の起源」大貫義男)
太陽と月の神話 36 ポリネシアの月の女神 ヒナ [太陽と月の神話]
月の魔女・小泉茉莉花です。
太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
本日ご紹介するのはポリネシアの月の女神 ヒナのお話。
ヒナはポリネシアの月の女神。
ヒナは月であると同時に、世界最初の女性でした。
女性はすべてこの女神の霊の具現者とされ、そこから女を意味する「ワヒネ」がうまれました。
ヒナは人間たちだけでなく、神々も生んだといわれ、
世界を創造した女神とされています。
ヒナはハワイ島のワイルク川の上流にある「虹の滝」の下の大きな洞窟宮殿にすんでいました。
そして、ヒナは毎日、カパ(タパ布)作りに励んでいました。
しかし、それに疲れ果てて、ひょうたんにお気に入りのものをつめて、
平和な月に移り住み、安らかに暮らしたといわれています。
そのためハワイでは、月を眺めるとヒナと、そのひょうたんがみえるといわれています。
ちなみに、太陽に移り住んだものの、暑くて、月にしたという説もあるようです。。。
(女神事典 明石麻里・CR&LF研究所 編著 毎日コミニュケーションズ)
(神話・伝承事典 バーバラー・ウォーカー著 大修館書店)
太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
本日ご紹介するのはポリネシアの月の女神 ヒナのお話。
ヒナはポリネシアの月の女神。
ヒナは月であると同時に、世界最初の女性でした。
女性はすべてこの女神の霊の具現者とされ、そこから女を意味する「ワヒネ」がうまれました。
ヒナは人間たちだけでなく、神々も生んだといわれ、
世界を創造した女神とされています。
ヒナはハワイ島のワイルク川の上流にある「虹の滝」の下の大きな洞窟宮殿にすんでいました。
そして、ヒナは毎日、カパ(タパ布)作りに励んでいました。
しかし、それに疲れ果てて、ひょうたんにお気に入りのものをつめて、
平和な月に移り住み、安らかに暮らしたといわれています。
そのためハワイでは、月を眺めるとヒナと、そのひょうたんがみえるといわれています。
ちなみに、太陽に移り住んだものの、暑くて、月にしたという説もあるようです。。。
(女神事典 明石麻里・CR&LF研究所 編著 毎日コミニュケーションズ)
(神話・伝承事典 バーバラー・ウォーカー著 大修館書店)
太陽と月の神話 35 月の仙女 嫦娥(じょうが)その2 [太陽と月の神話]
月の魔女・小泉茉莉花です。
太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
本日ご紹介するのは月の仙女 嫦娥(じょうが)のお話。
太陽と月の神話12(http://sunandmoon.blog.so-net.ne.jp/2011-05-22)でもご紹介しましたが、
本日はもう少し詳しくお話しましょう。
嫦娥(じょうが)はもともとは太陽を射落とした弓の名人羿(げい)の妻でした。
羿(げい)が太陽を射落とした功績によっていただいた不老不死の秘薬を
隠しもっていたのを、うばいとって月に逃げてしまいます。
嫦娥(じょうが)は月世界に荘大な宮殿を作って、
そこに住み、訪れる人を歓待したといわれます。
唐の玄宗皇帝は月を愛し、一度は月世界で遊んでみたいと思っていました。
一人の道士が「では、月世界に連れて行ってさしあげましょう」
と約束します。
8月15日の夜、道士が庭にでて一本の桂の木の枝を月になげあげました。
枝は銀の階段となって月までつながります。
玄宗皇帝は道士とともに、階段を上って月に入ることができました。
そこには玉の宮殿、楼閣が数限りなく並んでいて
舞台の上では、12人の美しい妓女が白衣をきて楽の音にあわせて
舞っています。
さらに進むと一段と奥に、二階作りの宮殿があり、
この世のものとも思えない素晴らしい光景でした。
そこに嫦娥(じょうが)がにっこりとあらわれましたが、
玄宗皇帝も素晴らしい音楽や美女の出迎えにただ呆然とするばかりだったという。
このように嫦娥(じょうが)は機嫌のいいときには、
ちゃんと出迎えてくれたが、ご機嫌が悪いときは
宮殿の奥に身を隠し、侍女がそっと扉をあけると
一匹のみにくいがまがえるに変身していたのだそう。
(星の神話・伝説集 草下英明 社会思想社)
太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
本日ご紹介するのは月の仙女 嫦娥(じょうが)のお話。
太陽と月の神話12(http://sunandmoon.blog.so-net.ne.jp/2011-05-22)でもご紹介しましたが、
本日はもう少し詳しくお話しましょう。
嫦娥(じょうが)はもともとは太陽を射落とした弓の名人羿(げい)の妻でした。
羿(げい)が太陽を射落とした功績によっていただいた不老不死の秘薬を
隠しもっていたのを、うばいとって月に逃げてしまいます。
嫦娥(じょうが)は月世界に荘大な宮殿を作って、
そこに住み、訪れる人を歓待したといわれます。
唐の玄宗皇帝は月を愛し、一度は月世界で遊んでみたいと思っていました。
一人の道士が「では、月世界に連れて行ってさしあげましょう」
と約束します。
8月15日の夜、道士が庭にでて一本の桂の木の枝を月になげあげました。
枝は銀の階段となって月までつながります。
玄宗皇帝は道士とともに、階段を上って月に入ることができました。
そこには玉の宮殿、楼閣が数限りなく並んでいて
舞台の上では、12人の美しい妓女が白衣をきて楽の音にあわせて
舞っています。
さらに進むと一段と奥に、二階作りの宮殿があり、
この世のものとも思えない素晴らしい光景でした。
そこに嫦娥(じょうが)がにっこりとあらわれましたが、
玄宗皇帝も素晴らしい音楽や美女の出迎えにただ呆然とするばかりだったという。
このように嫦娥(じょうが)は機嫌のいいときには、
ちゃんと出迎えてくれたが、ご機嫌が悪いときは
宮殿の奥に身を隠し、侍女がそっと扉をあけると
一匹のみにくいがまがえるに変身していたのだそう。
(星の神話・伝説集 草下英明 社会思想社)
太陽と月の神話 34 タイの日蝕神話 [太陽と月の神話]
こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。
太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、タイの神話をご紹介しましょう。
もともと太陽は人間で、弟たちと一緒に地上で暮らしていました。
弟はふたりいて、
すぐ下が月、末の弟はラフ。
彼らは毎日、僧侶に施し物を与えます。
長男である太陽は黄金を、
次男である月は銀を。
しかし末っ子のラフは貧しかったため、
ほんの少しの米を与えることしかできませんでした。
そんな行いの結果、太陽も月も死後は天にのぼり、
神々の仲間入りができました。
そして太陽は昼を照らし、月は夜を照らすようになったのです。
ところが満足な施しができなかったラフは
死んでのち、怪物になってしまいました。
それも体がなくて、腕とツメしか持っていない真っ黒な怪物に…。
醜悪な怪物になってしまったラフは
天上界で神となった兄たちに対して、
強い嫉妬を感じていました。
そして、太陽の姿を見かけると、その都度、襲いかかっては、
呑み込んでしまおうとするのです。
それが成功したためしはないのですが…。
これが、日蝕だということです。
ちなみに、ラフは月に対しても同じように振る舞い、
襲いかかり、呑み込もうとします。
これが月蝕。
(『世界神話事典』角川選書より)
太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、タイの神話をご紹介しましょう。
もともと太陽は人間で、弟たちと一緒に地上で暮らしていました。
弟はふたりいて、
すぐ下が月、末の弟はラフ。
彼らは毎日、僧侶に施し物を与えます。
長男である太陽は黄金を、
次男である月は銀を。
しかし末っ子のラフは貧しかったため、
ほんの少しの米を与えることしかできませんでした。
そんな行いの結果、太陽も月も死後は天にのぼり、
神々の仲間入りができました。
そして太陽は昼を照らし、月は夜を照らすようになったのです。
ところが満足な施しができなかったラフは
死んでのち、怪物になってしまいました。
それも体がなくて、腕とツメしか持っていない真っ黒な怪物に…。
醜悪な怪物になってしまったラフは
天上界で神となった兄たちに対して、
強い嫉妬を感じていました。
そして、太陽の姿を見かけると、その都度、襲いかかっては、
呑み込んでしまおうとするのです。
それが成功したためしはないのですが…。
これが、日蝕だということです。
ちなみに、ラフは月に対しても同じように振る舞い、
襲いかかり、呑み込もうとします。
これが月蝕。
(『世界神話事典』角川選書より)
太陽と月の神話 33 デサナ族の「父なる太陽」 [太陽と月の神話]
こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。
太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、アマゾンに住むデサナ族の神話をご紹介しましょう。
太陽と月は世界のはじまりのときにいた双子の兄弟でした。
とりわけ太陽は「父なる太陽」と呼ばれ、
デサナ族の父とあがめられていました。
自ら黄色い光を放ち、そのエネルギーで大地を創造し、
宇宙さえも創り出したのです。
太陽には娘がひとりいたのですが、
太陽は自分の娘を妻とし、共に暮らしていました。
一方、弟である月には妻がなく、
妻帯の兄・太陽をとてもうらやましがっていました。
そのあげく、太陽の妻に思いを寄せるようになったのです。
もちろん密かに思っていたのですが、
月の熱い思いは太陽の知るところとなってしまいました。
ある祭りの日のこと。
月が上機嫌で登場すると、
太陽は自分の妻に横恋慕する月への罰として
月が頭に載せていた大きな羽飾りの冠を取り上げてしまいました。
その結果、月の手元に残ったのは
小さな冠と銅製の耳飾りだけ…。
こんな事件があってからというもの
太陽と月とは離れ離れに暮らすようになったということです。
(『世界神話事典』角川選書より)
太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、アマゾンに住むデサナ族の神話をご紹介しましょう。
太陽と月は世界のはじまりのときにいた双子の兄弟でした。
とりわけ太陽は「父なる太陽」と呼ばれ、
デサナ族の父とあがめられていました。
自ら黄色い光を放ち、そのエネルギーで大地を創造し、
宇宙さえも創り出したのです。
太陽には娘がひとりいたのですが、
太陽は自分の娘を妻とし、共に暮らしていました。
一方、弟である月には妻がなく、
妻帯の兄・太陽をとてもうらやましがっていました。
そのあげく、太陽の妻に思いを寄せるようになったのです。
もちろん密かに思っていたのですが、
月の熱い思いは太陽の知るところとなってしまいました。
ある祭りの日のこと。
月が上機嫌で登場すると、
太陽は自分の妻に横恋慕する月への罰として
月が頭に載せていた大きな羽飾りの冠を取り上げてしまいました。
その結果、月の手元に残ったのは
小さな冠と銅製の耳飾りだけ…。
こんな事件があってからというもの
太陽と月とは離れ離れに暮らすようになったということです。
(『世界神話事典』角川選書より)
太陽と月の神話32 月になったヴェマーレ族の乙女 [太陽と月の神話]
月の魔女・小泉茉莉花です。
太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
本日ご紹介するのはインドネシアのセラム島にすむヴェマーレ族に伝わる月の起源のお話です。
月はもとはラビエという名前の少女で地上にすんでいた。
あるとき、天にすむ太陽の男トゥワレがラビエに求婚した。
ラビエのまわりのものたちがこの申し入れを断ると
突然ラビエの体が地面の中に沈みはじめた。
男たちがラビエを土の中から掘り出そうと試みたが
ラビエの体をとりだすことはできず、どんどん地中にすいこまれていく。
首のところまでうまったときにラビエは母親に言った。
「私をひきこもうとしているのはトゥワレです。
どうか豚を一頭殺して死者のために祭りをしてください。
私は今死ななければならないからです。
そして、三日目の晩がきたらみんなで空をみてください。
私はそこに光となってあらわれるでしょう。」と。
娘の近親者が言われた通り豚を殺して、三日間、死者のための祭りをおこなうと、
三日目の晩に、西の空に満月があらわれるのをみることができたという。
(天地創造神話の謎 吉田敦彦 大和書房)
太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
本日ご紹介するのはインドネシアのセラム島にすむヴェマーレ族に伝わる月の起源のお話です。
月はもとはラビエという名前の少女で地上にすんでいた。
あるとき、天にすむ太陽の男トゥワレがラビエに求婚した。
ラビエのまわりのものたちがこの申し入れを断ると
突然ラビエの体が地面の中に沈みはじめた。
男たちがラビエを土の中から掘り出そうと試みたが
ラビエの体をとりだすことはできず、どんどん地中にすいこまれていく。
首のところまでうまったときにラビエは母親に言った。
「私をひきこもうとしているのはトゥワレです。
どうか豚を一頭殺して死者のために祭りをしてください。
私は今死ななければならないからです。
そして、三日目の晩がきたらみんなで空をみてください。
私はそこに光となってあらわれるでしょう。」と。
娘の近親者が言われた通り豚を殺して、三日間、死者のための祭りをおこなうと、
三日目の晩に、西の空に満月があらわれるのをみることができたという。
(天地創造神話の謎 吉田敦彦 大和書房)












